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絵を描こう


何をしているかが文字による説明無しに分かる絵が理想だ。

しかし現実にはそのような絵を描くのは難しい。

描いている自分自身は何を描いているのか分かっているので説明は不要であり、つまり、何をしているのかが自分以外の人間に文字による説明なしで伝わる絵、これが目指すべき絵だ。

そこで問題になるのが、自分以外の人間とはどの様な人かと言う事だ。

すべての人が同じ文化や価値観を持っている訳では無い。

つまり、一枚の絵ですべての人間に同じ解釈をしてもらう事は出来ない。

これは言葉と同じで、行為にも言葉と同じ壁がある。

日本で通用する絵も、他の国でも通用するとは限らない。

それは単純に文化の違いであり、身体で表す言語の違いであり、絵の上手いヘタとかストーリーとか以前の問題だ。

この文化の違いを乗り越えるには、内容を可能な限り単純化し、ごく基本的で誰にでも分かる絵を描くのが手っ取り早い。

食べ物を口に運ぶ絵は誰が見ても食べ物を食べている場面だと理解できるし、殴り合っていれはそれは戦いの場面だと誰にでも分かる。

そのように誰の目にも明らかな行為のみで場面を構成すれば、文化の違いに関係なく内容が大体は伝わる。

ハリウッド映画が世界中で見られる理由の一つはそこにあると考えられる。

日本の漫画やアニメは世界一洗練されて世界一面白い、と日本人は思う。

しかしそれは日本人だからそう考えるのであり、日本以外の国から見れば日本人が評価しているほどには評価されていない。

何故なら、日本人にしか理解出来ない表現が多く、それを理解する為の知識を得る機会も少ないからだ。

髪の毛の先端の変化一つに意味を持たせる程に進化した表現も、それを知らない人間にとっては何の事かさっぱり分からない。

そして、それは日本国内でも発生しており、知ってる人は知ってるが知らない人は全く知らない、というものは山ほど存在する。

そして、知っている人と知らない人の知識の差は広がり、知らない人が新たに入り込む余地が無くなりつつある。

人間はいずれ死ぬ。

つまり、新たにその文化に入り込んでくる新人が居なくなってしまうと、その文化はいずれ滅ぶ。

これを回避するには二つ方法があって、ひとつは教育であり、もう一つは破壊だ。

日本の漫画文化を知らない人に一から事細かく漫画とはなんぞやと教育するか、今ある漫画文化を一度破壊して単純なものに戻すか、いずれかの方法がある。

いずれにしても、漫画は今のままの形が永久に継続する事は無いし、いずれ今の漫画は消滅か破壊の選択が迫られる。


・・・などと書いては見たものの、私個人で言えば、今の漫画がどうなろうともあまり関係が無い。

なぜなら、今の私は今の漫画の世界には存在しておらず、それを作り出すほどの力が全く無いからだ。

漫画を描く能力があるのならばその将来の心配をする意味もあるが、今の私は完全なる無能者だ。

心配をするためにも、まずはその土俵に上がらなくては話にならない。

というわけで、今日も絵を描こう






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星を掴む事が出来ると幸せになれると言う。